書籍『Joel on Software』を読んだ。
以下の本を読みました。
- 作者: Joel Spolsky,青木靖
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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読んだきっかけ
本書が有名な本だからです。他の多くの本で引用されています。
内容
Joel Spolsky氏がブログ(http://www.joelonsoftware.com/)に書いていたことを書籍にした本です。内容的には以下のことです。
(イントロダクションより抜粋)
ソフトウェアプロジェクトを上手くマネジメントするテクニックが存在する。最先端では、釘とタップシューズよりずっと進歩しているのだ。私たちには金槌とドライバと、スライド式の電動丸ノコがある。この本のゴールは、私が考え付く限りたくさんのテクニックを、スケジュールを見積もっているチームリーダからソフトウェア会社の競争戦略を練っているCEOまで、あらゆるレベルで紹介することだ。
ソフトウェアで起こる様々な問題をフランクに(ブログなので。)述べられています。
問題とは、たとえば以下のようなことです。
- なぜ開発者は機能仕様書を読まないのか?(->読んでいてつまらないからだよ)
- 2つの仕事を並列に進めるのと1つづつ処理するのはどっちが効率がいいか?(->コンピュータと人間は違うんだよ)
- ソフトウェア開発者の採用面接のやり方は?(->自分のチームに入れたければ「採用」、他のチームでもいいやなら「不採用」にすべき)
先述したように、ソフトウェア開発にかかわる全ての人が一度は読むべき内容ばかりでした。別の名著「ピープルウェア」に近い位置付けの本です。
- 作者: トム・デマルコ,ティモシー・リスター,松原友夫,山浦恒央
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2001/11/26
- メディア: 単行本
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「Joel Spolsky(ジョエル・スポルスキ)」ってだれ?
Joel Spolskyは、Microsoft Excelチームの元プログラムマネージャだった人です。そのため、この本にExcelや.NETの開発話が多数載っています。Microsoftの成長期、思想を感じるにもいい本です。