書籍「僕がアップルで学んだこと」の備忘録
背景
以下の本を読んで印象に残ったことをメモっときます。僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる (アスキー新書)
- 作者: 松井博
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/04/10
- メディア: 新書
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メモ
品質部門の役割
(p.82)
私はアップル在籍時、日本風にいえば品質保証部の統括をしていました。しかし私のグループは「品質の保証」などはしておらず、各種のテストを実行し、さまざまなバグの解析を日々行い、製品の品質レベルを報告するための各種レポートを作成し、上級管理職や開発チームの担当マネージャーに報告していました。つまりアップルにおける品質保証部の役割とは、品質を「保証」しようとする努力ではなく、開発中のプロジェクトの状態を定点観測することで、その製品が出荷可能なレベルにどの程度近づいているのかを測る機能を果たしていました。
「設計・開発部門から離れた部門が製品の品質保証できる訳ないじゃん( ゚д゚ )*1」と思っていましたが、この役割の在り方・考え方はなるほどと思いました。定点観測して進め方などを再考する機会を作ることが大切。
社会的手抜き
(p.131)
「社会的手抜き」(social loafing)という現象をご存じでしょうか?社会的手抜きとは、集団で共同作業をすると、人数の増加に伴い一人ひとりが徐々に手抜きをするという現象です。
(中略)
このように人間とは、人数が増えることによって責任の在りかやレベルが希薄になると、途端に手抜きを始めます。自分一人ぐらい手を抜いて遊んでいても誰も困りはしない・・・・、そんな意識がどこかで働き始めます。
責任の在りかや割り振りを明確化する必要がある(;´Д`)あと自己責任文化が個人の能力を最大限に発揮させる気がします。