なみひらブログ

学んだことを日々記録する。~ since 2012/06/24 ~

「More Joel on Software」についての備忘録

以下の本を読んで、印象に残ったところをメモっときます。

More Joel on Software

More Joel on Software

メモ1.文章を書ける能力は大切

(p.69)

技術的なトピックについて明確に書ける能力は、下っ端のプログラムとリーダーとを分けるものだ。
(中略)
Microsoftの本当にいいプログラムマネージャはみな、本当に良く文章が書けるということに私は気がついた。スティーブ・シノスキが書いた説得力のある1通のメール「コーネル大はつながっている」*1は、Microsoftの企業戦略を180度変えた。議論の条件を決めるのは文章が書ける人間だ。C言語が支配的言語となれたのも、ブライアン・カーニハンとデニス・リッチーによる『プログラミング言語C』という素晴らしい本あってのことだ。

文章書くのは苦手なので、このブログを通してとりあえず文章を書く訓練をしておきたい(;´Д`) <- 文章短い。

メモ2. 選択肢=頭痛

(p.97)

Windows Vistaの「オフ」ボタンについて)
コンピュータを使い終わったときに、あなたは毎回9つの選択肢の中からどれか選ぶ必要がある。数えてみて、選択肢が9つあるんだ。アイコンが2つ、メニューアイテムが7つ。2つのアイコンは、おそらくメニューアイテムのどれかのショートカットだろう。私の想像では錠前のアイコンはメニューにある「ロック」と同じものだと思うが、しかし電源スイッチのアイコンのほうはメニューの中のどれにあたるのかよくわからない。
(中略)
選択肢が多いほど人は選ぶのが難しくなり、より不幸せに感じることになる。たとえば、バリー・シュワルツの本『なぜ選ぶたびに後悔するのか --「選択の自由」の落とし穴』を読んでみるといい。Publishers Weekly誌の書評をちょっと引用しよう。「シュワルツは社会科学における自らの研究を広く援用し、困惑するほどずらっと並んだ選択肢があるのは私たちの疲れきった脳をあふれさせ、結局私たちに自由を与えるよりは制限することになることを示している。(以下、略)」

Windowsの「オフ」「スリープ」「シャットダウン」などの選択肢については、言われると確かにそう思います。
PC落とすときにいつも一瞬手が止まります(最近は「シャットダウン」一択にしている。)。
それも無意識には苦痛になっているのかも(;´Д`)
Joelさんが別の本で言っていたように、初心者には選択肢を少なくシンプルに、高度な利用者には無限の選択肢(「高度な設定」など)を与えるようにし、ユーザのレベルにあった選択肢を意識したほうが良さそう。

メモ3. 凡庸のプログラマは優れたプログラマの代わりに決してならない

(p.212)

少数の優れたプログラマの代わりにたくさんの凡庸なプログラマを使うことの本当の問題は、いかに多くの時間をかけようとも、優れたプログラマの作り出すものが彼らには決して作れないということだ。
(中略)
Creative Zenの開発チームが彼らの醜いiPod類似品を何年かけて磨き上げようとも、Apple iPodのように美しくエレガントで満足を与えてくれるプレーヤーを作ることはできない。そして彼らがAppleのマーケットシェアに影響を与えることはないだろう。あの魔術的なデザインの才能の主がそこにはいないからだ。彼らはそれを持ち合わせていないのだ

Σ(゚Д゚)ぎくっ
厳しいけど真実なような気がします。いい製品を作るためには

が大切。

メモ4. ユーザの期待することの仮説を立てる

(p.257)

アプリケーションが使いやすいのは、ユーザが期待したようにそれが振る舞うときだ

各画面/操作を設計するときはそれぞれについて「ユーザの期待すること」を予想することが大切。それを確かめて*2、どんどん改善していけばよい。ただし、大きく変更する際には、以下を意識する。

サイト全体の見かけを変えるようにして、ユーザがだいぶ変わっているみたいだから注意しなくちゃと思うようにすることだ。

なるほどです(´・ω・`)

参考

*1: https://www.cornell.edu/about/wired/ いまリンク死んでいる(;´Д`)

*2: これが結構難しい(;´Д`)