書籍「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の備忘録
背景
以下の書籍を読んで、印象に残ったところを備忘録的にメモっときます。
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2016/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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概要
- 元マイクロソフトのエンジニアの中島聡さんの書籍。
- Windows 95/98、Internet Explorer3.0/4.0の設計アーキテクトとして有名。
- 時間の使い方に関する本。
- 仕事が終わらないのは、「何もわかっていない状態で、作業の安請け合いやスケジュールの決定をするから」「最後に追い込んでやろうとするから(=ラストスパート)」
- 「ロケットスタート時間術」として、最初の2割の時間でがむしゃらに働いて、8割の完成を目指す。達成できなかったら、スケジュールを見直すべき。
- 「最速でいったん形にしてしまってから、余った時間でゆっくりと100点を目指して改良を続ける」
メモ
知識は使って初めて身につく
(p.9)
ドイツの文豪ゲーテは、「知ることだけでは十分ではない、それを使わないといけない、やる気だけでは十分ではない、実行しないといけない」と言いました。
(p.220)
一言で言えば、目的のない勉強はするな。
正確に言えば、勉強のための勉強に意味はないということです。
「使う」ということを意識したい(;´Д`)
兵は拙速を尊ぶ
(p.61)
3500個のバグがあっても、世界は変わる
「兵は拙速を尊ぶ」という言葉があります。これは兵法書の『孫子』から派生した言葉だと言われています。
(中略)
この言葉は、一般には「拙い戦法でも素早く進軍したほうが戦いに勝つ」という意味で浸透しています。転じて、「仕事は最初のうちに迅速に終わらせると良い」という意味にもなっています。
最初に動き出したほうがあとあと融通がきく(;´Д`)
締め切りの前に本当の締め切りがある
(p.72)
10時にハチ公前に間に合うようにする方法ではなく、9時半にスターバックスにいる方法を考えるというわけです。そうすれば自然と電車に乗る時刻も早くなりますし、電車が遅延したとしてもほとんどの場合間に合います。
この渋谷の待ち合わせの話が示唆することは、締め切りの前に締め切りがあると考えなければならないということです。逆説的なようですが、締め切りに間に合わせようと考えていても、締め切りには間に合いません。しかし、締め切り前に締め切りがあると考えると間に合います。締め切りを狙ってはいけないのです。
締め切りにちょうど間に合う感じに脳内計算しがち(;´Д`)←
課題の分割が重要
(p.77)
(略:クライアントから技術的なクレームがあって、実は技術的な問題よりもクライアントと担当者の性格の不一致のほうが問題だったという話があって)
ビル・ゲイツが「その問題とこの問題は独立している」とよく言っていたことをを覚えています。こうした課題の分割は、複雑な問題を効率的に解決するうえで重要なことだと思っています。
問題はだいたい分割できるので、それごとに対応を検討すべき(;´Д`)
2日で「ほぼ完成」まで持っていく
(p.152)
まずは「締め切りは絶対に守るもの」と考える
ではたとえば上司から「これ10日でやっといて」という仕事が降ってきたとき、どうすればいいでしょうか?大切なことは、スケジューリングの段階から「締め切りは絶対に守るもの」という前提でのぞむことです。すると予定を立てる段階から、次のような真剣なやり方をとらざるを得なくなるはずです。
① 「まずはどのくらいかかるかやってみるので、スケジュールの割り出しのために2日ください」と答えて仕事に取り掛かる(見積もりをするための調査期間をもらう)
② その2日をロケットスタート期間として使い、2日で「ほぼ完成」まで持っていく
③ 万が一、その2日で「ほぼ完成」まで持っていけなかった場合、これを「危機的な状況」として認識してスケジュールの見直しを交渉する
これが「ロケットスタート時間術」(;´Д`)
残りの8割は「仕事の完成度を高める」
(p.156)
逆にその時点で8割方完成していれば、上司に「10日のスケジュールで大丈夫です」と伝え、残りの2割の「完成にまで持っていく仕事」を残りの8日間をかけてゆったりと 行っていきます。余裕があればその期間に、次の仕事の準備を進めたりもします。
この段階で大切なのは、「全カで仕事と向き合う」ではなく「仕事の完成度を高める」であることを強く意識して向き合うことです。8割の時間を使って2割の仕事をこなすわけですから「仕事が終わらないわけがない」という余裕が生まれます。心地いいほど完璧なスラックの獲得です。
※スラック=息抜き
作業の目的が切り替わる(;´Д`)
時間の使い方
ロケットスタート期間の1日の使い方(最初の2割の期間)
時刻 | 状態 |
---|---|
4時-22時 | 20倍界王拳 |
- 20倍界王拳=ものすごく仕事に集中する状態
- 電話もメールも完全無視
- 仮眠は何度でもOK
- ごはんも適宜食べる
流し期間の1日の使い方(残りの8割の期間)
時刻 | 状態 |
---|---|
4時-6時半 | 1日のメインの仕事の8割を終わらせる |
6時半-12時 | 1日のメインの仕事を全部終わらせる |
12時-22時 | 流し。メールや打ち合わせ、電話応対、考えごとを行う |
- 眠くなったら何度でも仮眠する
あなたの役割は規則を守ることではなく、仕事を終わらせること
(p.208)
仕事を減らすためには、ときには会社の面倒な規則に違反することを覚悟で効率化を図る、という選択もあり得ます。(中略) そもそもあなたは本書の時間術を「会社での仕事の成果を上げるため」に用いているはずです。であれば、時間術の活用にとって障害となる会社の規則を免除してもらうように動くことは、正当な行為です。
(中略)
この話で言いたいことは、会社の規則は最低限守るべきものにすぎないということです。上司に逆らってはいけないというのは暗黙の了解にすぎません。何か社会の論理や会社の規則のように考えている人もいますが、そんなことはありません。先ほど言ったように、会社のためになることならば、上司に逆らうことも大切です。
(中略)
あなたの役割は規則を守ることではなく、仕事を終わらせることです。
規則どおり働いている(´,,・ω・,,`)
まとめ
朝の会社でのネットサーフィンをやめるところから始めたい(;´Д`)