プラットフォームの5つの機能。【プラットフォーム戦略】
「プラットフォーム」がもつべき機能についてもメモです。
- 作者: 平野敦士カール,アンドレイ・ハギウ
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/07/30
- メディア: 単行本
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マッチング機能
オークション(売り手・買い手)、商店街(街、客)など、複数のグループの交流をうながす「場」を提供することによってマッチングさせる機能のこと。コスト削減機能
各グループ(プラットフォーム上のグループ)個別に対応していては時間もコストもかかる機能を提供する機能のこと。例:クリジットカード会社か行うカード発行業務、端末設置、審査、決済業務。
検索コストの低減機能(ブランディング・集客機能)
プラットフォームが一種の「安心感」「ブランド」をユーザーに提供し、製品・サービスの質に一定のレベルを担保する機能のこと。例えば買物ならば楽天市場、オークションならばヤフオクなど「◯◯ならば◯◯」というブランドを創造することによって、各店舗や個人が個別に宣伝するよりもはるかに多くの人がそのプラットフォームに集まってくるようになります。
コミュニティ形成による外部ネットワーク効果・機能
参加しているグループ内での信頼情報の醸成やグループ間での情報の相互流通が起こることで、プラットフォームへの「粘着度」が増していくことに寄与する機能のこと。例:オークションサイトなどで買主が売主について「よい・悪い」などの評価を行うシステムなど。売主は「良い」と評価されればこのサイトを使い続ける。
三角プリズム機能
通常では直接に相互作用が及ばない2つ以上のグループを結びつける機能のこと。例:「医者」と「病院に通えない貧しい患者」は通常関わることがないが、「寄付したい人」を取り込むことによって、「医者」と「病院に通えない貧しい患者」を結びつける。