開発工程の工数比の見積もり
以下の書籍に、ソフトウェア開発の工数見積もりについて書かれていたので抜粋します。
人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional Computing Series)
- 作者: フレデリック・P,Jr.ブルックス,Frederick Phillips,Jr. Brooks,滝沢徹,富沢昇,牧野祐子
- 出版社/メーカー: アジソンウェスレイパブリッシャーズジャパン
- 発売日: 1996/02
- メディア: 単行本
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過去数年間、私は以下の目安を使用してソフトウェア開発のスケジュールにうまく対応してきた。
1/3 計画
1/6 コーディング
1/4 単体テストおよび初期システムテスト
1/4 すべてのコンポーネントを統合して行うシステムテスト
この目安は、以下のようないくつかの重要な点で従来のスケジュールとは異なっている。
- 計画に当てている割合が、通常よりも大きい。これでも詳細でしっかりとした仕様を作ることがようやくできるだけで、新しく技術の調査や研究を行うには足りない。
- スケジュールの半分を完成したコードのテスト、デバックにあてていて、通常よりはるかに長い時間をかけている。
- 見積もりが容易なところ、すなわちコーディングにはスケジュールの六分の一しかあてていない。
従来の方法でスケジュールされたプロジェクトを検証したところ、プロジェクトのスケジュールの半分をテストに割り当てたものはほとんどなかった。ところが、まさしく実際のスケジュールの半分がたいていテストのために使われていたのである。そいうプロジェクトの大半は、システムテスト前までとシステムテスト期間を除けば、進捗はスケジュール通りだった。
工数見積りしたあとに、上記の指針を思い出して試しにチェックしてみたいです。