書籍『なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか?6時に帰るチーム術』を読んだ。
以下の本を読みました。
なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術
- 作者: 小室淑恵
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2008/12/24
- メディア: 単行本
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【手にとったきっかけ】
最近、プロジェクトが終盤の総合テストフェーズになり、そこで発生する障害対応に追われ、残業の日々が続いていました。(~23時マデ)
そんな中、休日に本屋をうろうろしてたら、この本のタイトルが目につき、「なんか早く帰れるヒントでもないかなぁ~」ということでこの本を購入しました。
【内容】
「残業なし」で「好成績」のチームにするには以下のステップを実施する必要があると記載されています。
ステップ1:現状を見える化する。
ステップ2:課題とビジョンを共有する。
ステップ3:仕事の中身と分担を見直す。
ステップ4:評価ポイントを見直す。
ステップ5:仕事の進め方を変える。
ステップ6:変化を周囲に広げる。
印象に残ったことを簡単にまとめると以下の内容です。
- 情報共有をとことんしてチームで仕事しましょう。実践例:朝夕のスケジュールメール。
- 上司は、部下の「業務にかける時間」と「仕事の優先順位」をきちんと把握・管理する。
- 部下に任せた仕事は、とことん任せる、信用する。そのほうが部下もやる気を促すことができる。(※ピープルウェアでも同じことを言っていました。)
- 互いを育て合う風土づくり。評価ポイントにする。
- 仕事成果報告のときは「誰にサポートしてもらったか」も示す。(※確かにヒト同士の協力関係ってなかなか可視化されませんね。)
- 現在の仕事は、ただモノを作ればいい時代ではない。アイディア・発想力をもってその商品に付加価値をつけないと生き残れない。その発想とは、読書や勉強会参加などの「自己研鑚」や家事・子育てなどの「生活者視点の強化」で育まれます。そのためには6時には帰らないといけない。
- ↑これが「ワークライフバランス」の本当の意味。私生活の充実が、仕事での発想力につながる。
【所感】
「効率的に仕事を進めましょう」という啓発本は多くありますが、「そういえば、なんで効率よく仕事したほうがいいんだっけ?」ということを気にしていませんでした。この本を読んでその視点に気付かされました。
残業が長く続くと、落ち着いてモノを考えることができず、視野がどんどん狭くなってくるという実感があり、同感です。(※ただ疲れて思考が停止しているだけ?)
アイデア・発想とは突然に生まれるものではなく、裏打ちされた知識が必要です。その知識・教養を日々吸収していきたいです。
さて、残業を減らすためには「情報共有」という主にこの本ではあげていますが、その様々な実施例は、ソフトウェア開発では「チケット駆動」をちゃんと行えば実施できそうな内容が多かったです。そういう意味では、うちのチームは「チケット駆動」にまだまだ改善の余地がありそうです。